お客様より「お墓の外柵のメジが開いてしまっている」とのご相談を請けました。 昔ながらの、五輪塔のお墓です。(画像は背面側) 確認すると、確かに一部メジが開いてしまっています。 最近では墓所内を全面敷石にしたり砂利を敷いたりする場合が多いですが、本来はこの墓所のように、土を敷きその上にお墓を建てるのが伝統的な方法でした。 しかし土は水を吸いますし、積雪によって凍ったりすると膨らんでしまいます。膨張した土に押されて、どうしてもメジが開きやすくなってしまうのです。 土を彫ってみると、以前にも補強した跡がありました。これでも土の圧力に押されてしまったということです...。今回はさらに強固な補強が必要になります。 石と基礎を鉄筋で固定。さらにコンクリートを流し込んで、これ以上開かないようにしっかりと補強しました。 土を戻し入れて完成です。お客様のご希望で、造園屋さんにご協力いただき芝も敷きました。青々と美しい墓所に仕上がりました。
このように芝を敷けるのも土の墓所ならではかもしれません。 修繕し、手をかけ、末永く墓所を守っていくことが、ご先祖様の供養にも繋がりますね。 Comments are closed.
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November 2019
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